
家の中で突然ネズミを見かけたら、驚いて追いかけたり、すぐに掃除機をかけたりしたくなるかもしれません。
しかし、対応方法を間違えると、糞や尿による汚染を広げたり、ネズミが別の部屋や壁の中へ逃げ込んだりする可能性があります。
ネズミは食品を荒らすだけではありません。柱や壁、家具、電気配線などをかじることがあり、糞尿による汚染や感染症、ネズミに付着したダニなどの衛生被害につながることもあります。
今回は、家の中でネズミやネズミらしき痕跡を見つけたときに、最初にやってほしいことを5つご紹介します。
目次
1.ネズミや糞に素手で触れない
最初に大切なのは、ネズミを無理に捕まえようとしないことです。
生きているネズミはもちろん、死骸や糞、尿、巣のようなものにも素手で触れないでください。小さなお子さまやペットがいる場合は、ネズミを見かけた部屋や糞が落ちている場所へ近づかないようにしましょう。
ネズミが逃げ込んだ場所を確認できる場合は、無理に家具を動かしたり、壁や天井を開けたりせず、場所を記録しておきます。
「早く捕まえなければ」と焦る気持ちは分かりますが、まずは人やペットが直接触れない状態をつくることが優先です。
2.糞を掃除機やほうきで掃除しない
ネズミの糞を見つけても、乾燥した状態のまま掃除機で吸ったり、ほうきで掃いたりしないでください。
乾いた糞や尿の付着したほこりを舞い上げると、汚染を周囲へ広げるおそれがあります。
清掃する場合は、窓を開けて換気し、ゴム手袋や使い捨て手袋を着用します。糞や汚れを家庭用の消毒剤で十分に湿らせ、製品に表示された時間を置いてから、ペーパータオルなどで静かに拭き取ります。使用したペーパーや手袋は袋に入れて処分し、作業後は石けんで手を洗ってください。
CDCも、ネズミの糞尿を掃除するときは、掃除機やほうきを使用する前に消毒剤で十分に湿らせ、ペーパータオルなどで拭き取る方法を案内しています。
糞が大量にある場合や、天井裏、床下、物置など狭く換気しにくい場所にある場合は、無理に自分で清掃せず、専門業者へ相談した方が安全です。
3.食品・生ゴミ・ペットフードを密閉する
次に、ネズミの餌になるものを片付けます。
お米、乾麺、お菓子、パン、調味料などは、袋に入っているだけではかじられることがあります。ふた付きの丈夫な容器や、隙間なく閉まる戸棚、冷蔵庫などに移してください。
次のものも忘れずに確認しましょう。
・出しっぱなしの食品
・食べ終わった食器
・生ゴミ
・ペットフード
・仏壇や神棚のお供え物
・野菜や果物
・屋外に置いた肥料や餌
生ゴミはふた付きの容器へ入れ、ペットの餌は食べ終わったらすぐに片付けます。
自治体のネズミ対策でも、「餌を与えない」「巣材を与えない」「侵入や移動を防ぐ」という環境づくりが基本とされています。薬剤や捕獲器だけに頼るのではなく、ネズミが生活しにくい環境に変えることが重要です。
4.糞・音・かじり跡を写真に残す
糞やかじり跡をすべて片付ける前に、スマートフォンで写真を撮っておきましょう。
記録しておきたいのは、次のような情報です。
・ネズミを見た場所
・見かけた時間
・糞が落ちていた場所
・糞の大きさや量
・食品や袋のかじり跡
・壁や床の黒っぽい汚れ
・天井や壁から音がする時間
・配管や換気口付近の隙間
ネズミは決まった通路を繰り返し通ることがあり、通り道には体の汚れや油が付着した「ラットサイン」と呼ばれる黒い跡が残る場合があります。
こうした写真や記録は、ネズミの種類や行動範囲、侵入経路を調べる際の手掛かりになります。
「夜中の2時ごろに天井から音がする」「冷蔵庫の裏に糞が集中している」など、具体的な情報があるほど、現地確認を効率的に進めやすくなります。
5.市販の駆除用品を増やす前に専門業者へ相談する
ホームセンターなどでは、粘着シート、捕獲器、毒餌、忌避剤など、さまざまなネズミ対策用品が販売されています。
ただし、ネズミの通路や種類、生息場所に合っていない方法では、十分な効果が出ないことがあります。
また、捕獲できたとしても侵入口が残っていれば、別のネズミが再び入ってくる可能性があります。反対に、ネズミの居場所を確認しないまま穴をふさいだり、薬剤を置いたりすると、壁や天井の内部で死んでしまい、臭いや虫の発生につながることも考えられます。
自治体も、粘着シートや毒餌だけでは根本的な解決にならず、餌や巣材をなくし、侵入経路を防ぐ環境的な対策が重要だと案内しています。
特に、次のような場合は早めの相談がおすすめです。
・毎日のように糞が増えている
・天井裏や壁の中から音がする
・複数の部屋に糞がある
・食品や電気コードをかじられている
・小さなお子さまやペットがいる
・店舗、厨房、食品倉庫で痕跡を見つけた
・自分で対策しても被害が続いている
ネズミ対策は「捕まえて終わり」ではありません
ネズミ被害を解決するためには、目の前のネズミを捕まえるだけでなく、餌になるものをなくし、通り道や侵入口を調べ、再び侵入しにくい状態にすることが大切です。
ネズミを見かけたときは、慌てて追いかけたり、糞を掃除機で吸ったりせず、次の5つを思い出してください。
1.素手で触れない
2.糞を乾いたまま掃除しない
3.食品や生ゴミを密閉する
4.糞や音、かじり跡を記録する
5.市販用品を増やす前に相談する
旭川・道北でネズミの姿、糞、天井裏の物音、かじり跡などにお困りの方は、住まいレスキューへご相談ください。
「ネズミかどうか分からない」という段階でも構いません。
被害が広がる前に、まずは現在の状況を確認するところから始めましょう。