
「部屋を片付けなければいけない。」
頭ではわかっているのに、いざ部屋を見ると何から手をつければいいのかわからない。とりあえず後回しにしているうちに、さらに物が増えてしまった――。
こうした状況になると、「自分は片付けが苦手だから」「もっと頑張らないと」と考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、物が増えた部屋を片付ける難しさは、単純に本人のやる気だけでは説明できません。
今回は、お部屋の片付けや、いわゆる「ゴミ屋敷」について、少し違った角度から考えてみます。
物が増えると「見る情報」も増える
私たちは普段、目から入ってくる大量の情報の中から、必要なものを選んで生活しています。
視覚に関する研究では、複数の刺激が同時に存在すると、それらが脳内で表現される際に競合することが示されています。人間が一度に処理できる視覚情報には限りがあるため、注意を向ける対象を選択する必要があるということです。
これを日常生活に置き換えて考えてみると、部屋の中に物が増えるほど、
「これは捨てる?」
「これは残す?」
「これはどこに置く?」
「先にこっちを片付ける?」
といった判断材料も増えていきます。
もちろん、「物が多ければ必ず片付けられなくなる」という意味ではありません。
ただ、散らかった部屋を前にして「何から始めればいいかわからない」と感じることには、視覚情報の多さという側面もあると考えられます。
部屋の状態とストレスの関係
住環境と心理状態について調べた研究もあります。
米国の研究では、共働き世帯の夫婦60組を対象に自宅について語ってもらい、その表現と気分、コルチゾールの変化などを調査しました。
その結果、特に女性では、自宅について「散らかっている」「未完成」といった表現を多く用いたグループと、気分やストレスに関連する指標との間に関連がみられました。
ここで注意したいのは、これは「散らかった部屋に住むと必ずストレスが増える」という因果関係を証明したものではないということです。
ただし、住環境と心理的な負担がまったく無関係ではない可能性を示す研究として興味深い結果です。
片付けは単に「部屋をきれいに見せる」ことだけではなく、自分が生活する環境を整えるという意味も持っています。
「ゴミ屋敷」は全国的な課題になっている
大量の物やゴミが堆積した状態は、本人の生活だけの問題にとどまらない場合があります。
環境省が実施した令和4年度の「ごみ屋敷」に関する調査では、平成30年度から令和4年度までの5年間に、全国の自治体が認知した事案は5,224件に上りました。
また、行政の調査では、いわゆるゴミ屋敷について、物品の堆積による悪臭、害虫の発生、火災のおそれなどが周辺の生活環境へ悪影響を与える問題として挙げられています。
つまり、「部屋が散らかっている」という見た目だけの問題ではありません。
物が増え続けることで生活スペースが狭くなったり、衛生環境が悪化したり、場合によっては安全面にも影響が及ぶことがあります。
最初から全部片付けなくてもいい
物が大量にある部屋を見ると、
「今日中に全部片付けなければ」
と考えてしまうかもしれません。
しかし、最初からすべてを処分しようとすると、物を一つひとつ判断しなければならず、結果として作業を始めるハードルがさらに高くなることもあります。
そこで、まず考えたいのが安全の確保です。
たとえば、玄関から室内への通路や出入口の周辺など、人が安全に移動できるスペースを確保することです。
消防庁も、火災時の避難に備えて、普段から避難通路や避難階段、非常口の前に物を置かないよう呼びかけています。
「全部片付ける」ではなく、
まず安全に歩ける場所を作る。
これだけでも、大切な一歩になります。
片付けてから業者に相談する必要はありません
片付け業者へ相談するとき、
「少しくらい自分で片付けてから呼ばないと恥ずかしい」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、自分だけでは手をつけられないほど物が増えているからこそ、第三者へ相談するという選択肢があります。
大量の荷物や不用品がある場合も、まずは現在の状態を確認し、
何から整理するのか、
どのような作業が必要なのか、
を考えていくところから始められます。
「どこから始めればいいかわからない」という状態であっても、それ自体が相談をためらう理由になる必要はありません。
住まいレスキューでは、旭川でお部屋の片付けやゴミ屋敷に関するご相談を受け付けています。
自分だけでは片付けるのが難しくなってしまった。
そんなときは、まず現在のお部屋の状況についてご相談ください。
片付けは、完璧な状態を目指すところからではなく、今できるところから一つずつ進めることが大切です。
旭川のお部屋の片付け・ゴミ屋敷のお悩みは、住まいレスキューへ。