皆様こんにちはNovaEra谷里です。
急ぎの内容でしたので即日現地状況確認とお見積もりを取りました。ヒヤリングを進めると死後3ヶ月で発見され、
リビングの窓際の壁に寄りかかるようにして亡くなっていたそうです。
ご近所付き合いはあまり活発ではなかった様子で、水道の検針を通して通報が入ったとのこと、、、
ご依頼者様は息子様で今は東京に住んでいて盆正月に帰省するかしないかだったそうです。
ともあれ、葬儀で帰省中の数日間の間に作業を終了させてほしいとの事でしたので翌日から早速作業に入ることとなりました。
家は平家の戸建。間取りは３DKと特別広い家ではありません。
特殊清掃を進めるにあたり家財道具を全て撤去する必要があります。
今回は北海道旭川市での作業でしたので分別作業は旭川市の基準に沿って分別していきます。
各都道府県、各市町村で分別基準は変わってきます。可燃、不燃、、粗大、資源が基本的なジャンルになりますが、その中でもガラスや瓶。
厳しいところでは色付きのガラス瓶、透明のガラス瓶など分別の仕様は様々です。
さらに特殊清掃の場合は勝手が変わってきます。体液等で汚染された物はそのまま処分することはできません。
こちらも地域差は出てきますが、基本的には汚染物は二次感染や臭い、体液の付着を防ぐためストレッチシート等で養生する必要があります。
地域によっては汚れているものはNGで洗浄するかしっかりと汚れを拭き取らないとゴミの受け入れをしてくれない処分場も珍しくありません。
収集不可などのトラブルがないように事前にしっかりと打ち合わせをする必要があります。
今回の現場も家財道具を運び出し家が空っぽの状態になりました。
「物がなくなった状態」から特殊清掃は始まります。
おおよその特殊清掃のご依頼の場合、家財・遺品の整理、消臭等の現場復帰が基本になります。
今回も現場復帰までご希望されていてその後は家を売りに出す予定だそうです。
さて、早速特殊清掃開始です。
「壁に寄りかかるようにして亡くなっていた」という話の通り、壁と床にしっかりと体液で人型が残っていました。
まず始めに薬剤を使い体液を拭き取っていきます。
目には見えない部分や飛び散っている体液を残すことなくしっかりと拭き取ります。
拭き残しがあると臭いが取れなかったり、その後に「臭い戻り」を引き起こしトラブルにつながります。
有名な方法ですとオキシドールを確認箇所にかければ血液と反応を起こし発見することができます。
拭き取り作業が終わったら壁、床の施工に移ります。
今回は壁、床への体液の染み込みが強かったのでクロスも含め壁のボードや床材を部分的にカットし貼り直します。
修繕作業については割愛しますが【壁際の特殊清掃】はトラブルが多い傾向にあります。
壁や床をしっかりと拭き取り臭いもしません！と作業を終わらせた数日後に臭いが戻ってしまい、原因がわからない、、、
という事例は星の数ほどあります。
おおよそにして、フローリングの目地の隙間や壁と床の間にある「巾木（はばき）」の隙間に体液の拭き残しがあった。というパターンがほとんどです。
稀に想像もつかない所に体液が飛散していたということもありますが、、、稀です。
私が実際に聞いたことのある内容としては「部屋の電気をつける紐に結んだストラップに体液が付いていた。」とのこと、、、
ストラップにほんの僅かに付着した体液で部屋全体に臭いが充満してしまう、、、かなりシビアな作業なのです。
壁と床を貼り直し家全体に薬剤を噴霧し最後に高濃度オゾン脱臭器を使い消臭・除菌処理を施し作業終了となります。
今回の作業は遺品・家財整理と特殊清掃を併せて全３日工程約550,000円を頂戴し作業終了となりました。
私たちは「一般社団法人 事件現場特殊清掃センター」より任命された優良事業所として活動しております。
また、同センターより交付されている「事件現場特殊清掃士」が在籍しており安心安全な作業を必ずお約束します。
お困りのご依頼に大小はございません。ご相談・お見積もりは無料でお受付いたしますのでお気軽にご相談ください。
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