
「天井からカサカサ音がする」
「夜になると壁の中で何か動いている気がする」
「ネズミを捕まえたのに、しばらくするとまた気配がする」
こうしたネズミ被害で重要なのが、ネズミを捕獲・駆除するだけでなく、建物への侵入経路をできる限り塞ぐことです。
今回は、住宅の基礎まわりで行った防鼠施工の様子をご紹介します。
■ なぜ家の外側まで確認するの?
室内でネズミを見つけると、粘着シートや捕獲器など「家の中の対策」に目が向きがちです。
しかし、外から建物内へ入れる状態が残っていれば、室内のネズミを捕獲しても別の個体が侵入する可能性があります。
そのためネズミ対策では、
「今いるネズミへの対策」+「新たに入らせないための対策」
という両方の視点が大切です。
特に注意したいのが、普段は目につきにくい基礎や建物外周部分です。
一見すると問題がなさそうでも、地面との境目や構造上の隙間など、ネズミが建物側へ入り込む経路になり得る場所があります。
■ 今回は基礎まわりを掘削

今回の施工では、まず建物の基礎に沿って地面を掘り、普段は土に隠れて確認できない部分を露出させました。
写真を見ると、外壁に沿って細長く掘削していることが分かります。
ネズミ対策で難しいのは、目に見えている場所だけを確認しても十分とは限らないことです。
地表からは分からない部分まで確認することで、建物の状態を把握しながら施工を進めます。
■ 基礎まわりを補修
掘削した部分では、必要な箇所にモルタル等による処置を行います。
建物と地面の境界部分は、日常生活ではほとんど見ることがありません。しかし、ネズミの侵入対策という視点では確認しておきたいポイントのひとつです。
ネズミは人間が気に留めないような場所を利用することがあります。
だからこそ、
「ネズミを捕まえる」だけではなく、「どこから建物へ入る可能性があるのか」を考えることが重要です。
■ 金網を使った防鼠施工

今回の写真で特に分かりやすいのが、基礎沿いに設置した金網です。
掘削した場所に金網を敷き、基礎に沿わせながら固定しています。
こうした物理的な対策を組み合わせることで、ネズミが建物側へ入り込む経路を作りにくくしていきます。
施工場所の形状は住宅によって異なるため、建物の状態を確認しながら施工方法を検討することが重要です。
■ 最後は埋め戻して施工完了
金網等の施工後は、掘削した部分を土で埋め戻します。
完成後だけを見ると、何を施工したのかほとんど分かりません。
しかし、その地面の下では再侵入リスクを減らすための防鼠対策が行われています。
ネズミ駆除というと「毒餌を置く」「粘着シートで捕まえる」といったイメージを持たれる方も多いと思います。
もちろん状況に応じて捕獲・駆除も必要ですが、それだけではなく、
調査 → 必要に応じた捕獲・駆除 → 侵入経路への対策 → 再発防止
まで考えることが大切です。
■ 「捕まえたから大丈夫」とは限りません
一度ネズミが出た住宅では、
「最近音がしないから、もういなくなっただろう」
と思ってしまうことがあります。
しかし、侵入できる場所が残っているかどうかは別の問題です。
特に旭川のように冬の寒さが厳しい地域では、住宅の外周や基礎まわりを含め、建物全体を確認する視点が重要になります。
天井や壁から音がする、フンのようなものを見つけた、食品が荒らされた、以前ネズミを捕まえたことがある――。
そんなときは、室内だけを見るのではなく、「そもそもどこから入っているのか」という視点で確認してみてください。
住まいレスキューでは、ネズミの状況や建物の状態を確認し、それぞれの住宅に合わせた対策をご提案します。
ネズミは、捕まえて終わりではありません。
「入らせないところまで」が、防鼠対策です。