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ネズミ駆除は「1匹捕まえるだけ」ではない。作業代に含まれる見えない仕事とは?

「ネズミ駆除って、毒エサや粘着シートを置くだけじゃないの?」

「どうしてネズミ駆除にはそれなりの費用がかかるの?」

そう感じる方もいるかもしれません。

しかし、実際のネズミ駆除は、目の前にいるネズミを1匹捕まえて終わる仕事ではありません。

住宅のどこから侵入しているのかを調べ、天井裏や床下へ入り、フンや巣材の状況を確認し、侵入口を見つけ、再び入ってこないよう対策する。

場合によっては、普段、人が入ることを前提としていない場所で作業することもあります。

今回は、ネズミ駆除の現場でどのような作業が行われているのかをご紹介します。

天井裏は「普通に歩ける場所」ではありません

ネズミは、天井裏を移動経路や潜伏場所として利用することがあります。

そのため、調査では点検口などから天井裏へ入り、フン、足跡、かじり跡、巣材、侵入経路などを確認することがあります。

しかし、天井裏は部屋の床とは違います。

場所によっては足を置ける部分が限られ、断熱材で構造が見えにくかったり、梁や配線、ダクトなどが入り組んでいたりします。

つまり、適当に足を置いて歩ける場所ではありません。

実際、厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」には、天井裏での作業中に感電した死亡事故などが掲載されています。ネズミ駆除そのものの事故ではありませんが、天井裏という場所には電気設備などもあり、慎重な作業が求められる環境であることが分かります。 職場のあんぜんサイト

作業員は、体重をかけても問題ない場所を確認しながら、狭い空間を移動していきます。

床下では、ほふく前進のように進むことも

ネズミの侵入経路は、天井付近だけとは限りません。

住宅の基礎部分や配管まわり、床下換気口などから侵入している可能性もあります。

そのため、状況によっては床下へ入り、建物内部から調査することがあります。

床下は場所によって高さが低く、立つことはもちろん、四つんばいでも移動できないことがあります。

身体を低くし、ほふく前進に近い姿勢で進むこともあります。

しかも、床下には配管や基礎、木材などがあり、暗くて視界も良くありません。

さらに、ホコリや泥、ネズミのフン、巣材などが残っている場合もあります。

「少し床下を覗くだけ」と「実際に奥まで入って調査する」のでは、作業内容は大きく違います。

ネズミのフンは、ただ掃除機で吸えばいいわけではありません

ネズミのフンや尿、巣材が大量に見つかることもあります。

ここで注意したいのが掃除方法です。

CDC(米国疾病予防管理センター)は、ネズミの尿やフン、巣材について、消毒する前に掃除機で吸ったり、ほうきで掃いたりしないよう案内しています。

汚染された微粒子を空気中へ舞い上げる可能性があるためです。

CDCは、手袋を着用し、消毒剤などで十分に濡らしてから拭き取る方法を推奨しています。また、大量発生している場所の清掃では、より適切な保護具の使用も案内しています。 CDC

つまり、ネズミ駆除には「捕獲する技術」だけではなく、汚染された場所をどのように扱うかという衛生面への配慮も必要になります。

天井裏や床下には電気設備もあります

住宅の見えない空間には、電気配線や配管などが通っています。

しかも、ネズミには物をかじる習性があるため、配線の被覆が傷ついているケースも考えられます。

そうした場所を調査するときは、単に「ネズミの足跡だけ」を見ているわけではありません。

周囲の住宅設備にも注意しながら進む必要があります。

厚生労働省の労働災害事例では、天井裏で配線作業中に感電した事故や、天井裏の点検中に電気設備で感電した事故が報告されています。 職場のあんぜんサイト

もちろん、通常のネズミ駆除で電気工事を行うわけではありません。

ただし、狭い場所の中に電気設備が存在する以上、周囲の状況を確認しながら慎重に作業する必要があります。

本当に重要なのは「入口」を探すこと

ネズミを1匹捕まえたとしても、それで問題が解決するとは限りません。

なぜなら、建物に入ってきた「入口」が残っている可能性があるからです。

侵入口として考えられるのは、

配管まわり、基礎のすき間、床下換気口、外壁の穴、屋根まわりなど。

家の外から見ただけでは分からず、天井裏や床下から確認して初めて気付く場所もあります。

だからこそ、ネズミ駆除では

「どこにネズミがいるか」だけではなく、「どこから入ってきたのか」を探すことが重要です。

捕獲したあとに行う「防鼠施工」

侵入口を特定したら、再び入られないよう塞ぐ作業を行います。

これが「防鼠施工」です。

金網や適切な材料を使い、侵入口の状況に合わせて施工します。

ここで大切なのは、むやみに穴を塞げばいいわけではないということ。

建物には本来必要な換気口や設備もあります。

住宅の機能を損なわないよう確認しながら、ネズミが侵入しにくい状態を作っていきます。

ネズミ対策は、

調査 → 駆除 → 侵入口確認 → 防鼠施工

まで考えて初めて、再発防止につながります。

ネズミ駆除の料金は「ネズミ1匹の値段」ではありません

ここまで読むと、ネズミ駆除の料金の見え方も少し変わるのではないでしょうか。

ネズミ駆除の作業には、

天井裏へ入る。
床下へ潜る。
フンや巣材を確認する。
侵入経路を探す。
住宅設備に注意しながら調査する。
狭い場所で施工する。
侵入口を塞ぐ。
再侵入しないよう対策する。

といった工程があります。

お客様から見えるのは、作業員が家に来て作業している数時間だけかもしれません。

しかし、料金は単純に

「ネズミを1匹捕まえるためのお金」

ではありません。

見えない場所を調べ、危険や衛生面にも配慮しながら原因を探し、再発を防ぐための施工まで行う。

その一連の作業に対する費用です。

「安く捕まえる」より「戻ってこない状態」を目指す

ネズミが出たとき、市販の毒エサや粘着シートを使うこと自体が必ずしも間違いというわけではありません。

しかし、

「何度捕まえてもまた出る」

「毒エサを置いているのに天井から音がする」

「どこから入っているか分からない」

という状態が続いているなら、捕獲だけでは根本的な原因が残っている可能性があります。

大切なのは、

ネズミを捕まえることではなく、なぜ入ってきたのかを確認し、再び侵入しにくい状態を作ることです。

旭川でネズミの物音、フン、侵入被害などにお困りの方は、住まいレスキューへご相談ください。

天井裏や床下など、普段は見えないところまで確認し、駆除だけでなく防鼠施工まで含めた対策を考えます。

ネズミ駆除の料金には、
「見えているネズミ」だけではなく、「見えない場所で行う仕事」も含まれています。